フロイト・アドラーの影響を受けつつ、独自の論を発展させたフランクル。

夜と霧読んだ後、どんな理論を展開しているのか興味を持った。

夜と霧

私達を動かすものは「こころの内側」にあるのか、「こころの外側」にあるのか

個人の「外」にある意味や価値からの呼びかけによって揺さぶられ、その意味や価値を実現しようとするところに 人間の心の本質がある

p42

マックス・シェーラーの影響を多分に受けている。

実存的空虚 / 実存的フラストレーション

人間の内面にある「心の虚しさ」

「自分の存在が何の意味を持っていないという感情」「底なしの意味喪失感」 それをフランクルは実存的空虚と呼ぶのです。

絶望型(急性)と退屈型(慢性)の2種類の実存的空虚がある

p80

スピードは現代人にとっての意味への意志のフラストレーション、 不満、 不充足を麻痺させる役割を果たしている

現代の生活テンポの高まりを実存的フラストレーションを自分で癒そうとする無益な試みとみなす。 というのも、 人間は生きる目的を知らない時、 それだけ生活のテンポを早めるしかないからである